ビオチンの有効性の臨床結果について

ビオチンは、 掌蹠膿疱症やアトピー性皮膚炎に効果を発揮することで有名なビタミンB群のひとつです。
他にも様々な有効性が臨床結果によって判明していますので、その一例を紹介します。

ビオチンの必要性

8種類あるビタミンB群のひとつであるビオチンは、副作用の害も少なく、掌蹠膿疱症の症状を緩和するなど、多くの効果を持っている栄養素です。

これまでに、多くの臨床試験を実施し、有効性が証明されています。
臨床試験は、実際に実験を行っての結果なので、非常に信頼性が高いデータです。
下記より、ビオチンの持つ有効性を紹介します。

下記の情報については、(独)国立健康・栄養研究所より引用しています。

有効性

不足すると、皮膚炎や幻覚、結膜炎などを生じるよう、とても重要な栄養素のようです。決して不足しないようにしましょう。

ビオチン欠乏症の予防と治療に経口摂取でおそらく有効と思われる。

もろい爪を厚くするのに、経口摂取で有効性が示唆されている。

幼児の脂漏性皮膚炎に対して、有効性が示唆されている。

欠乏により皮膚炎、抑うつ、幻覚、脳萎縮および視神経の明らかな弛緩、結膜炎を生じる、運動失調症、疲労感を生じる。

欠乏で小児の免疫不全(ホロカルボキシラーゼシンターゼ欠損児)を起こす。

安全性

非常に安全性の高いビタミンであることが証明されています。妊婦さんから子供までしっかと補給したいところです。

水溶性のため、これまでのところ、過剰投与の副作用は認められていない。

ビオチンは推奨された量の摂取ではかなり安全である。1例だけ、10mg/日のビオチンと300mg/日のパントテン酸の2ヶ月間の併用で、好酸球増加症の胸膜噴門滲出が認められた。

10mg/日までは副作用はなく摂取可能である。

適切に経口摂取する場合、おそらく安全と思われる。

小児が適切に経口摂取する場合、安全性が示唆されている。

妊娠中・授乳中に適切に経口摂取する場合、安全性が示唆されている。

医薬品等との相互作用

医薬品の種類によっては、ビオチン濃度を下げることになるようですので、注意しましょう。

フェニトイン、フェノバルビタールはビオチン濃度を低下させる。

カルバマゼピン、プリミドンはビオチンの吸収を低下させる。

透析を受けている患者やビオチニダーゼ欠損症の患者ではビオチンの必要量が多い。

多量に生の卵白を摂取すると、ビオチン欠乏を引き起こすことがある。

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